認知症の方との向き合い方

介護職として働くときに知っておきたい認知症の方との接し方!

コミュニケーションのコツ

認知症患者とのコミュニケーションにおいて重要なのは信頼関係です。
患者さんが信頼していないと介護者に警戒や不安を抱き、それが症状の悪化につながることがあります。認知症患者と信頼関係を築く話し方のコツを知っておきましょう。

高齢者は高い声よりも低い声の方が聞き取りやすいと言われています。
そのため高い声は避けるようにしましょう。
一般的に高い声が出やすいのは興奮しているときや怒っているときだと言われています。
認知症患者に対しては感情的に接しないことが大切です。

早口で話すのもNGです。
早口で話すと、叱られている、急かされている、などと感じてしまいます。
話をするときには、高くなりすぎない声で、ゆっくりと話すように心がけましょう。

また話をするときには笑顔で、相手の顔を見て話をするようにしましょう。
忙しいからとそっぽを向いて話をすると、相手に好印象を与えることができず信頼関係を築くことにもつながりません。
作業をしているときなどに話しかけられたら、作業の手を止めて笑顔で相手の話をきちんと聞くようにしましょう。

認知症患者の中には暴言を吐く人もいます。
暴言をはかれているのに笑顔でいろというのは難しいものですし、笑顔でいると逆に反感を抱かれる可能性もあります。
その場合は、認知症の症状を再度思い出し相手の気持ちを理解するように努めることです。
なぜ暴言を吐くのか、なぜ怒っているのかなど話をすることで、相手の気持ちが落ち着くことがあります。そうさせてくれた介護者に感謝するようになれば信頼関係につながるでしょう。